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ワトリや牛乳のために牛がいたら面白かったかもしれませんが…。
特に今回厨房で心配したのが、この夏全国で猛威を奪った病原性大腸菌の0−157。航海用の食材は出発の約2週間前に決めないと用意できないそうで(この時、何が原因がわかっていませんでした)、乗船時の積み込みの際は常時の何倍も気を使い、調理前の手洗い消毒の励行は当然ですが、なるべく熱を通したメニューを考えたそうです。
お陰さまで、無事何事もなくて一安心。皆さんも手洗いは必ずしてくださいね。
船酔いがおさまってくるとみんなの食欲もわいてくるようで、普通の食事の他に自動販売機のカップ麺を食べている人がたくさんいました。(写真M)
そういえば、英会話の研修の時マック先生が「How much is Cup−noodle in this ship」と聞いていましたね。
船の中での飲み水は、東京晴海港で積んだものを往復使用することになります。みんなが使う水は1日平均150〜160トン。帰りの分も考えれば、毎日の節水が肝心です。
地域交流会
この『少年の船』では出身地域や年齢がかたよらないようにわざと班編成が組まれています。でもせっかくこの船で一緒になったのですから、自分の近くに住んでいる人とも知り合いになりたいものです。
そこで、24日には「地域交流会」が開かれました。これは全国を11のブロックに分け、同県、近県の人とも友だちになってもらい、家に帰ってからも連絡を取り合ってもらおうというもの。それぞれの地域に分かれ、自己紹介をして、幹事・副幹事を選出し、再会を約束しました。
毎夜9時45分から15分間は掃除の時間にあてられており、居室の掃除とゴミのかたずけをしなくてはなりません。家ではお母さんまかせだった人も、ここではちゃんとやらなくてはいけないのです。
掃除とくればもちろんもう一つの洗濯も自分でやらなくてはいけません。人数のわりに洗濯機と乾燥機が少ないので、みんな順番待ちで大変です。でもこれで日頃のお母さんの気持ちが理解できるんじゃないかな。(写真N・O)
夜間は危険ですので日没時からデッキに出ることはできません。その唯一の例外が24日の夜8時から行われた「星座教室」。全員スポーツデッキに集合して、太平洋の星空を観察しようというものです。ところがこの夜はあいにくの曇り空。雲の晴れ間を探して船を回遊させてくれるのですが、どうもうまくいきません。板野航海士が七夕の織り姫と彦星の話や夏の星座の話をしてくれましたが、結局翌日に延期となり、その25日の晩も雲が晴れませんでした。流れ星が見たかったですねー。まったく残念です。(写真P)
航海中の一大イベントといえば「洋上運動会」です。その運動会の種目の中でも目玉なのが「応援合戦」。各組、だし物に秘策(奇策?)を練り、練習にも熱が入ります。運動会では総合成績により優勝、準優勝、第3位までが表彰されます。応援合戦はこれとは別に最優秀チームが表彰の対象となります。ダンスで見せる女子チームが有利との前評判でしたが、はたして結果は(写真Q)
運動会の準優勝のチームには船長賞としてふじ丸特製のアンパンが50個プレゼントされます。
ダンスを踊る時はもちろんバックに音楽が必要です。団員が持ってきたCDも使用可。
これで最近のヒットの傾向が良くわかります。昨年一番多かったのがtrf。その前年はJリーグの爆発的人気で例の「♪オレー♪オレー」ばかりでした。さて今年は?、と思ったら案の定、安室奈美恵が一番。ここでも小室系強しといったところ。
綱引きは右舷と左舷に分かれて綱を引き合うのですが、船の揺れによって勝敗がかなり影響されま

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