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3.4.3 昇降路の構造設計上の考え方

 

既存の駅に設置するエレベーターシャフトを設計するに当たり構造的基本条件は以下の通りである。
(1)エレベーター設置荷重に対し安全であること。
(2)地震荷重
(エレベーター及びシャフトに生ずる水平力、せん断力係数Ci=0.6)に対し安全であり、この時の最大変位角は1/220以下であること。
(3)駅舎に接合し一体となる場合は、建物の変位角に追随することを要する。この場合の建物に対する地震力レベルはCi=0.2で求めたものとする。
既存の駅舎にエレベーターシャフトを設置する場合、一般的には通常の利用上から考えると駅舎建物と一体としておくことが望ましいが、地震時の変形の程度に差異が生ずる場合は、別途、検討を必要とする。本委員会での開発エレベーターの鉄骨パネル構造シャフトは、上記の基本条件により検討を行った。

 

3.4.4 鉄骨パネル構造の単位ユニットの考え方

 

鉄骨パネル構造でエレベーターシャフトを構成する場合の単位ユニットの考え方は、運搬可能なサイズ、重量が基本となる。搬入条件は設置を予定する駅の条件によって異なり、それぞれに最も適した方法を採用することとなる。ここでは簡単な搬入具を使用した人力による搬入も可能な実用的最小ユニットの考え方の例を示すこととする。
(1)A案 図3−7 1ユニットの高さ1.0m前後(仕上スチール1.6mmメラミン焼付仕上裏補強硅酸カルシュウム板)1ユニットの重量≒110?s/m

 

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