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3.2 開発エレベーターのシステム構成

 

3.1節に記した基本仕様を実現するエレベーターのシステム構成を検討した。

 

3.2.1 かご室形状及び方式の検討

 

(1)かご室形状及び方式の案
直角二方向出入口方式を実現するシステム案として、次の2案を検討した。

 

案1.丸形回転方式
かご室の対面する位置に出入口を設け、かご室自身が90度回転することによって、直角二方向出入口を実現する。かご室自身が回転するので、かご室を丸形(実際には、操作盤の配置上の制約から楕円形に近い形状)にし、かつ、戸を曲線形にする。(図3−1)

 

案2.角形固定方式
角形のかご室に2つの出入口を直角の位置関係に配置して、直角二方向出入口を実現する。かご室自身は回転しない。(図3−2)

 

(2)かご室形状及び方式の選定
前3.1節で設定した開発エレベーターの開発目標及び基本仕様を実現する可能性を判断基準として、案1.丸形回転方式と案2.角型固定方式を比較検討した。(表3−2)
この結果、案1.丸形回転方式では昇降路外法が基本仕様を実現できないことが判明し、また総合的には、案2の方が優れており、開発目標および基本仕様を満足できる。
従って、開発エレベーターには、案2.角形固定方式を選定した。

 

 

 

 

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