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2.2 かご室モデルの総合評価

 

表2−2−7かご室モデル調査集計表及び表2−8−11かご室モデル調査票コメントから、評価を集約すると、次の様にまとめられる。

 

(1)かご室
ア.かご室の広さ
・角形(大)は広すぎ、丸形(小)は狭い。特に丸形(小)は‘車いす+2人’は乗りにくい(かご室4種中、唯一のマイナス評価)。角形(小)と丸形(大)は、ほほ同等の評価であった(ともに、評価点が高い。模擬確認した1350口の角形でも無理ではないとの評価もあった)。
・「天井高さ2000mmは低く、圧迫感がある」とのコメントがあった。

 

イ.乗降のし易さ
・丸形(小)は他の3種と比較して多少評価が低い(かご室が狭いことの影響と見られる)。‘車いす+0人’では、角形(大)、角形(小)、丸形(大)とも、ほほ同等の評価であった(調査票コメントには出てこないが、「角形のかご室内での車いすの移動は、思っていたほど困難ではない」との意見が多く見られた)。

 

(2)出入口
ア.出入口の幅
・出入口幅は全種とも同じ(900mm)であるが、広いかご室の方が狭いかご室より評価点が高い(「出入口幅はかご室の広さとの相関関係がある」との指摘と見られる)。

 

イ.出入口の位置
・丸形は角形より評価点が高い(車いす使用時、直進で乗降できることが評価されたものと見られる)。

 

ウ.その他・「出入口扉の窓、開閉する側の出入口案内が必要である」とのコメントが寄せられている。

 

(3)操作盤
ア.操作盤の取付位置(平面位置)
・角形ではマイナス評価であった(操作盤をコーナー部に一箇所しか設置していなかったので、「三面壁全てに必要」とのコメントがあった)。

 

イ.操作盤の高さ
・高すぎるとの評価であった(「50〜100mm程度高い」とのコメントがあった。一方、「健常者にとっては低い」とのコメントもあった。モデルでは、操作盤の下端は床面より870mmである)。

 

 

 

 

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