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3. 周辺環境整備の考え方

3-1 わかりやすい空間計画の考え方

 

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1) 写真上はユーロスターの終着駅、ロンドンのウォータールー・インターナショナル駅の改札ホールで、窓越しに見えるのがホームである。写真下はビルバオ(スペイン)の地下鉄サリコ駅のホームで、軌道上部に吊られているのはラチ内連絡通路である。ともに駅を構成する単位空間が相互に見えて、位置的な関係を直截的に理解することができる。
2) 2)高齢者や障害者を含めた全ての利用者の円滑な移動を確保する最も基本的な方策は、空間そのものをわかりやすくすることである。
3)空間そのものがわかりやすい必要条件として、移動動線が短いこと、視界が開放されて見通しがよいこと、海や山といった地形的な立地特性が実際にみえること、改札ホールや通路などターミナル駅を構成する単位空間それぞれの違いが体感できること、複数のターミナル駅で施設の平面的な位置が共通的に配置されていること、それぞれのターミナル駅の空間的な個性が確保されていることなどが指摘できる。

 

 

 

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