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2. 支障の発生と情報ニーズ(調査結果まとめ)
2-1被験者A−視覚障害者(全盲)
障害のレベル:1級/後天性(26才までは弱視)
年齢:41才
性別:男性
横浜駅の利用経験:なし

 

JR東京駅丸の内南口にて

券売機を探す

○支障内容

・有人きっぷうりばの方へ向かう(他の乗客と接触)

○支障の発生原因

・人のざわめきに引かれて錯覚した

きっぷを買う

○支障内容

・タッチパネル式の券売機を使用するが利用方法がわからない

・点字運賃表が読みづらい

○支障の発生原因

・盲人にも考慮した押しボタン方式とその利用方法を記した点字案内が脇に設置してあるのだが、気づきにくい

・点字は指で触る角度があるため、下の方の表示は読み取りづらい

○被験者からのコメント

・運賃表、説明表などの点字表示が脇に設置してあっても、それを探すのが大変であるので、誘導ブロックで導かれた券売機脇というのではなく、改札に一番近い券売機などわかりやすい場所に統一してほしい

・点字運賃表は、天地よりも左右に長いものの方が利用しやすい

・今回の点字運賃表は、指が滑らせにくく、また、点字の大きさに比べ行間が狭すぎるため読みづらい

○調査員の考察

・点字運賃表の設置場所に、わかりやすいルールが必要

・タッチパネル式は全盲者には使用できない

・テンキーによる操作は晴眼者にも複雑すぎる

・音声付は評価できる

・横長型の点字運賃表の提案は合理的

・点字運賃表自体に角度を付ける方法も考えられる

改札口を探す

 

○調査員の考察

・改札口を示すチャイムは、有効

 

 

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