中国少年消防代表団が訪日

中国少年消防代表団（王理団長：中国消防協会副秘書長）の小学校3年生から6年生の少年総勢15名が、平成8年7月29日から8月4日までの7日間の日程で訪日しました。

今回の訪問は、日中消防友好事業の一環として行われたもので、一行は日本の少年消防クラブとの交流を行い友好を深めるとともに、日本の文化等を見聞しました。

7月29日午後3時、日本防火協会の職員が成田空港に代表団を出迎え、7日間の訪日が始まりました。

当日は、日本消防会館において日本防火協会の役職員との歓迎懇親会が行われました。

7月30日は、日本防火協会徳田会長を表敬訪問した後、東京ディズニーランドを見物しました。いろいろなアトラクションに団員達は楽しい一日を過ごし満足の様子でした。その日の夜は、船橋市内で地元の少年消防クラブ員達と交流会を行いました。交流会では、大橋市長さんや地元の協会長さんから、日本の消防の伝統などについて学んだ後、団員達が日本語で歌ったり、少年消防クラブ員達と一緒に踊ったりと、和やかな内にお互いの友好を深めました。

7月31日は、午前中東京都庁の庁舎と防災センターを見学、午後は消防博物館・浅草寺・NECのC＆Cプラザなどを見学しました。

8月1日は、名古屋へ移動し、午後から愛知県消防学校における少年消防クラブ一日入校に参加しました。すでに日程の後半に入りましたが、団員達は疲れた様子も見せず人工呼吸法、ロープ渡り、放水体験など少年消防クラブ員と一緒に真剣にまた楽しそうに行っていました。

また、三角バケツによる初期消火では、王団長も率先して行うなど貴重な体験入校となりました。半日の体験でしたが、愛知県の少年消防クラブ員との交流が図られ、お互いの友好を深めた様子でした。

8月2日は、神戸に移動しました。神戸では阪神・淡路大震災の爪痕の残る市内を視察しました。午後から大阪へ移動し市内を見学しました。パナソニックスクェアでは、テレビゲームなどに夢中になり、子供らしい一面をのぞかせていました。

8月3日は、大阪市消防局水上消防署を訪問しました。署長の説明の後、二艇の消防艇に分乗し湾内を一周しました。途中艦上から一斉放水をしてくださり団員たちは、身を乗り出すようにして見学していました。

午後は、大阪海遊館を見学し、サントリーミュージアムで立体映画を見ました。半日ですが楽しく過ごした様子でした。また、夜は大阪府・市・幹部を招き協会役職員との送別会を大阪市内で開催し、日本での最後の夜を楽しみました。

訪日最後の8月4日午前中、大阪城の見学と隣りにある市立博物館を見学しました。団員たちは、日本の文化を興味深く見学していました。午後、協会役職員が見送る中、関西国際空港から一路北京に向かい帰国の途につきました。

終りに、今回の訪日に協力いただいた皆様に感謝中し上げますとともに、日中の少年消防の交流が今後益々発展することを期待いたしております。

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