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「日本防火通信」200号発刊によせて

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財団法人日本防火協会
会長 徳田 正明
虫の音に秋のおとずれを感じる季節となったとはいえ、まだまだ暑さの厳しい日がつづいておりますが、消防関係の皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
日頃から、当協会の業務運営と各消防クラブの拡大には並々ならぬご協力ご支援を頂きここに厚く御礼を申し上げます。
さて、本誌「日本防火通信」は、昭和54年9月に創刊以来、今月号の発刊で記念すべき200号となりました。
本誌は、当協会の事業の広報誌あるいは当協会と消防関係機関および防火関係着との情報交換誌として、各地方の事業展開の様子や各地の組織の状況等を幅広く広報ニュースとして掲載してまいりました。
特に、地方だよりやトピックス等の各地の情報の掲載につきましては、皆様方の特段のご協力を頂いています。ここに改めて、誌上を借りまして感謝申し上げます。
本号は、創刊200号記念として、消防庁秋本敏文長官から、お祝いの言葉をいただきました。また、先頃婦人防火全国大会の記念すべき第20回大会を実施いたしましたので、その関連記事を掲載いたしました。
「日本防火通信」は、創刊時の前笹川会長から私で二代目となりますが、その創刊号では、「火は、人類が生活する上においてなくてはならないものですが、ひとたびそれを通ると、尊い生命を奪い貴重な財産を灰燼と化す魔物である」ことを申し上げています。また、「皆さんの郷土愛と隣保共助の精神によって防火の輪を広げ、火を消す必要のない豊かな日本を皆でつくり上げると共に、世の中を浄化し、清く住みよい平和な世界を創るため、皆さんはその旗手となってください。」と前会長は述べています。
人は、一人で生きているわけではありません。多くの人々と何らかの形でつながり、学び、影響を受け、助け合って生活しています。
私たち幼・少年、婦人防火クラブ員は、その中にあって、特に防火に関するいわばボランティアとして社会に大きく貢献しているわけですが、しかし、ごく自然に、気負わずにそれぞれが自分らしい自分として地域を愛し自分達の街を愛していけば、防火の輪は、さらに大きく広がっていくことと思います。
そのようなことを念じながら、ここに重ねてこれまでのこ協力に感謝申し上げ、さらに今後とも引き続きご協力ご支援を賜りますようお願い致しまして、200号記念発刊の御挨拶といたします。

 

 

 

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