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幼少年消防指導者研修会開催

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去る5月27日(月)から28日(火)にわたり、東京都港区の日本消防会館において幼少年消防指導者研修会が開催されました。
この研修会は、都道府県幼少年婦人防火委員会の事務担当者ら101名が参加し、研修会通じて効果的な指導のあり方や相互の交流により指導者の一層の啓発を図り、幼年・少年消防の健全な育成発展と防火思想の普及に寄与する目的で当協会が毎年開催しているものです。
研修会は、日本防火協会居相常務理事が挨拶。
つづいて、徳田会長から
「“陰徳あれば必ず陽報あり”この言葉の意味は、いろいろと徳を積みいろいろなことで社会奉仕をし、また、その人の人生で、たとえば社会福祉関係など、その道で尽くせば尽くすほど確かに抵抗もあれば著しみもあり、また、障害もある。しかしそれを一生懸命辛抱し継続すれば、必ずその人の人生において、太陽の報い、神の報い、世の中の報い、日の当たるところの報いがあると、さとしている。
各指導者のみなさんにあっては、幼年消防というものについての理解を得、それぞれの保護者の理解を得て、子供達が自分なりに考え、発想し、活動できるように指導していただきたい。」との謡がありました。
その後講演にうつり、公務多忙の中を御出席いただいた秋本消防庁長官から「前年の阪神・淡路大震災での淡路島の北淡町、また、関東大震災での神田・佐久間町での住民達による初期対応の例をあげ、“自分たちの町は、自分たちで守る”ということの重要さ、そしてその根幹は、消防、防災、安全というものをきっかけにしながら、隣近所との付き合いを大切にし、互いに助け合うといった日頃からのコミュニティ活動が最も重要である。
また、そのことは子供のときから経験し、勉強し、日頃からの活動で身につけておくことが望ましい」と、幼少年期からの防火教育の大切なことなどをお請いただきました。
つづいて、自治省消防庁の山口防災課長が「防災対策の課題について」その問題点等、分かりやすく講演いただきました(概要は、次項に掲載)。
休憩の後、当協会の業務、特に平成8年度の事業内容等について説明をしました。
次に、消防本部を代表して6名の方々から、幼少年消防の普段の指導の実態について意見発表が行われました。それぞれに地域の特性を生かした工夫ある指導が行われており、たいへん参考になりました。
夕方には、虎ノ門パストラルにおいて、参加者全員と消防庁木幡防災課課長補佐も御出席くださいまして懇親会を開催し、あちこちで交歓の輪ができました。
翌日は、恒例となっています少年消防クラブの指導に役立つレクリエーションの実際について、インストラクターの指導のもとに行われました。ひさしぶりに子供の気持で元気いっぱい体を動かし、会場は大いに盛り上がりました。
全国から多数参加してくださり、みなさんのご協力をいただきましてたいへん有意義な研修会となりましたことを感謝いたします。

 

 

 

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