あとがき

平成五年から実施された「全日本川柳誌上大会」は、今回で第四回を迎え、大会における入選句と大会参加者の自選句ならびに協会加盟柳社推薦句を収録する『平成柳多留』第四集をここに発刊する運びとなりました。

この『平成柳多留』は発足の経過から、前年までは特別委員会を組織し、臨時の態勢を組んで発行してまいりましたが、三回にわたる刊行を経て体裁もほぼ整いましたので、今回からは出版委員会の業務として編集・発行にあたりました。

全体の構成は、第三集における第二部と第三部を入れ替えたほかは、ほぼ前回を踏襲いたしました。ただ日川協関係資料は、加盟柳社名簿と定款・法人役員名簿にとどめ、協会の運営にあたる常任幹事の名簿は、たまたま改選が今年四月にあたるため、割愛せざるを得ませんでした。

また、好評の川柳エッセーは、第二次選者十名全員から寄稿いただき、さらに書名の「柳多留」にちなんで古川柳についての理解を深めるため、八木敬一・清博美両氏にお願いして玉稿をお寄せいただき、「古川柳のはなし」として掲載することができました。

なお、今回の誌上人会は例年よりも締切日を一か月早めて十一月末日としましたが、やはり正月休みをはさんでいるため作業は思ったよりもはかどらず、三月末ぎりぎりの発行となりました。こ諒承をお願いしたいと存じます。末尾となりましたが、選者・寄稿者と編集委員のみなさん、印刷にあたられた葉文館出版に対し厚く御礼申し上げます。

全日本川柳協会出版委員会

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