ルが得られるものであるが、XCTDは塩分データに系統誤差がみられるため、現在、実用化に向けて観測試験が繰り返されているところである(水野ら,1995;渡辺ら,1996)。参考までに、図2.2.5に掲げたCTDとXCTDの塩分測定値の比籔図にみられるように、塩分はXCTDによる方がCTDのそれよりも高塩分となる傾向が存在し、塩分差の平均は0.07PSUで標準偏差は0.03であった(渡邊ら,1996)。
1)主要な装置の構成
船上記録方式のCTDの主要な装置は、水中測定装置、捲揚機及びデータ処理装置から成る。
1.水中測定装置
水中測定装置の下部には電気伝導度、水温、水圧の各センサーが取り付けられているが、この他、溶存酸素(DO)のセンサーもオブショオンで取り付け可能である(図2.2.6)。また、装置の上部には多筒採水器(マルチサンプラー)を取り付けられ、船上から指令を送って任意の層で採水することができる。
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