5.ERCの改良
5-1 主要地名収録及ぴ陸地の色の塗りつぶし処理
5-1-1 主要地名収録
文字データブロックを新設し、主要な地名を収録した。地名データは漢字、英字、仮名宇の各種の文字列で構成されるが、表示装置上では任意の1種類を選択表示できるように設計した。主な表示文字は漢字であるが、仮名文字も採用したのは難解漢字の読みを知るためと漢字のフォントを持たない簡易な機器にも対応するためである。データファイルでは、3種の文字列データを揃えるのが標準であるが、必ずしも揃わなくても成立するような構成になっている。
(1)地名の表示位置
地名の表示位置は、緯度・経度で指定し、その位置を基準として地名文字列の左側点、中央点、または右側点のいずれかを指定するようになっている。
(2)文字データ部
文字データ部は、漢字文字列、英字文字列、仮名字文字列の順に並ぶ。各文字列は区切り符号で分離する。区切り符号は中間区切り符号、最終区切り符号の2種を使用している。なお、区切り符号を含めた文字列全体のバイト数を偶数バイトに調整するため、必要に応じ調整符号1バイトを最終区切り符号の前に挿入している。
(3)区切り符号及び調整符号
区切り符号及び調整符号の説明は、表-22のとおりである。