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(3)データの修正処理

 修正原稿に基づき5年度に整備したERC編集・検査システム(ハードウェア及びソフトウエア)を使用し、線データについてはデジタイザにより追加・修正し、入れ替え/挿入方式でファイル修正を行う。灯台等の点データについてはデジタイザによるほか、パソコンのキーボードから経度・緯度の数値入力により修正処理を行う。修正区域が大きい場合はスキャナを使用することもある。同システムを使用した実際の修正処理方法は以下のように実施する。

 ・ERCフォーマットに変換された海図数値化データファイルをパソコンのメモリ上に転送し画面表示する。

 ・修正原稿をデジタイザ上に静電吸着させ、ERC編集ソフトを使用してパソコン画面上にマークした部分を拡大表示させる。

 ・デジタイザのカーソルとパソコン画面上のカーソルの位置関係を一致させるため、画面上の経度線・緯度線の交点(対角点)2点以上を選び、数値化に必要な経度、緯度値をキーボードから入力した後、デジタイザ上の修正原稿のそれらの交点をクリックする。(この作業により画面上の電子カーソルとデジタイザに吸着した紙海図上を移動するデジタイザのカーソルが画面上で常時同じ場所を示すようになる)。

 ・デジタイザのカーソルを操作して修正原稿上の海岸線等のマーク箇所を逐次、修正/追加/削除する。

 ・次の修正原稿があれば2番目の処理に戻り、すべて終了すると元の海図数値化データファイルに再収録する。

 ・上記ファイルの内容をプロッタにより図化し、目視比較により修正箇所の再検査を行うとともに修正処理期間中の水路通報に関係する項目があれば更に追加修正を行い、再度プロッタにより最終出力図を作図して確認する。

 ・最新維持された上記ファイルを使用し直営による分割作業によりERCの新版を作製する。

 ・ERCの新版発行について関係者に周知する。

 ・8年度からは、以上に述べた最新維持処理に加えて、陸地の色の塗りっぶしに必要なデータ処理及び主要地名の入力を行い改良版としている。

4-1-5 ERC原備統合ファイル作成

 ERCデータの原データは、海図単位で数値化してあるが、隣接する何枚かの海図数値化データの統合を計り、全体で1枚の数値化図となるように統合する。これは最新維持等

 

 

 

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