3.ソフトウェアの開発
3-1 ENC-ERCファイル変換ソフトウェアの開発
このソフトウェアは6年度に開発、整備したものである。機能等は次のとおりである。
3-1-1 ソフトウェアの総合機能
本ソフトウェアは、ENCデータのフォーマットをERCデータのフォーマットに変換するソフトウェアである。ENCフォーマットは、その一部の規格・様式が今後拡張・廃止等変更になる可能性が多いのでこれら変更にも対応し易い構造に設計した。
(1)実行コンピュータ
本ソフトウェアを搭載するコンピュータは、DECpc 466MTE(IBM pc コンパチブル)とした。
(2)基本OS
DOS J5.0Vまたは同等の機能を有するOSの環境下で動作し、操作はマウスを使用する日本語による対話型で進行できるものとした。
(3)デフォルト値の設定
ソフトウェア実行に必要な人カパラメータ(ファイルのドライブ名、ファイル名及び実行条件等外部入力の変数及び定数)は、最多利用値または平均利用値をプログラムデフォルト値として設定しさらに、これらプログラムデフォルト値は変更可能であるようにした。ソフトウェアの各実行ごとに設定する人カパラメータは、コンピュータの電源を切らないかぎり次の実行時のデフォルト値として保存するものとした。
3-1-2 変換項目-1(ERCデータ側からみた変換項目)
ERCデータ側からみた変換に必要な項目は次のとおりである。
(1)現行ERCデータに採用済み項目
a.海岸線データ及びその属性データに該当する項目
b.低潮線データ及びその属性データに該当する項目
c.等深線データ及びその属性データに該当する項目
d.雑線データ及びその属性データに該当する項目
e.航路標識点データ及びその属性データに該当する項目
f.障害物点データ及びその属性データに該当する項目
g.難点データ及びその属性データに該当する項目
h.ヘッダーブロックの各項目に必要なデータ