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6.1.3 所見

 

ルーフ、サイド、ドア部のウレタンについては、熱伝導率の測定値から見て多少の数値に上昇はあるものの、概ね良好な状態を保持している。これは開放調査時の状況からもうかがえる。フロア部のウレタンについては、数値的にはさほど大きくないが性能低下が見られる。これは開放調査でウレタンの表層及びその近傍に若干の吸水が認められたことからも判断出来る。水の侵入はウレタンの熱伝導率を著しく上昇させることにより、保冷性能は低下する。しかし、今回の熱伝導率測定及び含水量測定の結果を見る限りでは、大きな性能低下には至っておらず、劣化の程度はまだ軽い範囲に留まっている。

 

6.2 シール材

 

シール材の状態を目視の範囲で見る限り、機能は充分保持していると判断した為、今回は確認試験を実施していない。

 

 

 

 

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