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4.1.2 所見

測定結果から、新造時と比較するとリーク量の増加が見られる。目張り測定から見るとリアドア部からの漏れが多いことがわかる。
ドアパッキン(内側)を取り替えての測定値は、取り替え前の数値より良くなっているが、回復量は比較的少ない。これは内側ドアパッキン材の劣化が軽微であるとも云える。
気密性能を保持させるためには、パッキン自身の定期的な点検だけでなく、パッキン材の当たり面も合わせて点検することが必要である。

 

4.2 保冷性能試験

 

4.2.1 ISO規格に基づく試験

(1)試験方法
(a)コンテナには、冷凍ユニットを所定の状態に取り付けて行う。
(b)試験はコンテナ内部を加熱する方法にて定常状態で連続8時間以上行う。
(c)コンテナ内部に輻射熱の影響を避けるように加熱用電気ヒーター及び送風機を設置する。
(d)試験中は下記の状態を保持する。
(I)平均壁温度は20℃以上32℃以下の範囲とし、且つ内外の温度差は20℃以上とする。
(II)試験中は、内外の最高と最低の温度差は各々3℃以下とする。
(III)各測定時における内外の平均温度の最高と最低の温度差は各々1.5℃以下とする。
(IV)最高と最低の電力消費量の差は最低量の3%を越えてはならない。
(V)コンテナの内外に配置されたすべての温度測定計器は輻射熱から保護されなければならない。
(e)コンテナ内外の空気温度計測位置は次による。
空気温度の計測位置
コンテナ外部空気温度の計測位置

 

 

 

 

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