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第5章 ニュースポーツの動作分析

はじめに
ニュースポーツはその競技方法などの特徴からターゲット型、ゴルフ型、バレー型、テニス型、ゴール型などに分類されるが、種目によってプレー中の動きや運動強度、運動量には大きな違いがある。したがって、ニュースポーツの安全対策を考える場合には、個々の種目の動きを詳細に分析し、プレー中にどのような動きがあり、またそれがプレー全体のどれだけの比率を占めるかなどを十分に検討する必要がある。
本調査では、?@ペタンク(ターゲット型)、?Aゲートボール(ターゲット型)、?Bグラウンドゴルフ(ゴルフ型)、?Cディスクゴルフ(ゴルフ型)、?Dインディアカ(バレーボール型)、?Eバウンドテニス(テニス型)、?Fチュックボール(ゴール型)について、ゲーム中のプレーヤーの動作を分析し、それぞれの種目の動きの特徴を明らかにした。そして、動作分析から得られた結果をもとに、それぞれの種目を安全に行うための留意点や安全対策を検討した。
なお、被検者は前章の「身体負担度調査」と同一で、ホルター心電計を装着してのプレーであったので、動きがやや制限された面があるかもしれない。
調査方法
[1]プレー中の動作の記録と分析
プレー中の動作は、家庭用ビデオカメラ(ソニー社製8mmビデオカメラ)を用いて記録した。また動作実施時間を調べるために、1秒単位で時間経過がわかるビデオカメラ内蔵のタイマーを画面に表示させ、動作撮影画面内に写し込んだ。
プレー中の動作分析はビデオテープの再生画面で行った。「歩き」「立位静止」「構え」などの動作が出現する時刻を画面に写し込んだタイマーから読み取り記録した。時刻の読み取りは秒単位で行い、この記録からゲーム中の動作出現回数や実施時間、実施比率などを算出した。
[2]対象種目及び被検者
対象種目および被検者は前章の身体負担度調査と同様である(p.39図表1参照)。

 

 

 

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