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[5]インディアカ

●測定日:1996年9月1日午前10時より
●測定場所:八王子市中野市民センター体育室
●コンディション:天候晴、気温29.0℃、湿度64%
●ゲーム時間36分
1)歩行数・実動時間
15点先取制で2セットゲームで試合時間は36分。ゲーム中の歩行数と実動時間を図表22に示した。平均歩行数は1938.3歩とあまり多くないが、1分あたりでは平均53.8(歩/分)と高くなる。さらに、ジャンプ動作などがあり、歩行数では計れない運動強度を考慮しなければならない。
平均実動時間は19分、実動時間の割合は52.8%となり、今回の調査では最も高かった。つまり、静止状態がほとんどなく、絶えず動き回っていることを表している。
2)心拍数・血圧
ゲーム中の心拍数とゲーム終了直後の血圧を図表23・24に示した。心拍数はかなりの変動がみられ、最高心拍数は166(拍/分)まで上昇した。また、各セット終了直後の最高血圧は、男性の被検者がそれぞれ186(?oHg)と184(?oHg)を記録した。
3)呼吸循環器系への身体負担度からみた安全対策
●休憩回数を多くして時間もながめにしよう
1分あたりの歩行数が多く、実動時間の割合も高く、さらにジャンプや前後左右へのとっさの動きもみられる。かなりの運動強度があり、呼吸循環器系への負担もかなり大きいと思われる。得点制なので対戦チームの実力が伯仲すると試合時間が長くなる。メンバーに初心者がいるときは、熟練者のぺースにならないように注意しなければならない。休憩時間を長めに取る、休憩回数を多くするなどの配慮が必要だろう。
●熱中症に気をつけよう
ゲームの性格上、夏でも体育館の窓を締め切って行うので、かなりの高温・高湿度環境下での運動となることもある。水分補給とともに、休憩場所、休憩の取り方などを工夫し、熱中症に気をつけよう。

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