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[3]グラウンドゴルフ

●測定日:1996年9月2日午前9時より
●測定場所:大宮市堀崎公園グラウンド
●コンディション:天候晴、気温32.5-33.8℃、湿度41%
●ゲーム時間:81分
1)歩行数・実動時間
かなり広いグランドに8ホールを設定してのプレーで、2ラウンドで81分を要した。ゲーム中の歩行数と実動時間を図表16に示した。9人の被検者の平均歩行数は1152.5歩で、実働時間は10.5分、実働時間の割合は13.0%であった。実動時間の割合はゲートボールに次いで少なかったが、ゲーム中の1分あたりの歩数では14.2(歩/分)と上位2番目の値であった。実働中の1分あたりの歩行数個数は109.8(歩/分)であった。
2)心拍数・血圧
ゲーム中の心拍数と血圧を図表17・18に示した。かなり気温の高い中でのプレーであったが、心拍数や血圧の変動はあまりみられなかった。ゲーム中の最高心拍数も130(拍/分)までで、呼吸循環器系への負担はあまりないと思われる。
3)呼吸循環器系への身体負担度からみた安全対策
●夏には水分補給、冬には保温に気をつけよう
運動強度はあまり高くなく、日常生活レベルの身体負担度であろう。アンケート調査でもプレー中に呼吸循環器系への負担を窺わせる体調不良はないようである。しかし、プレー時間が長くなる傾向にあるので、夏場はプレー中の水分補給が必要となる。また、冬場は保温対策が必要になろう。
●第1打に気をつけよう
スティックを大きく振り上げて遠くへ飛ばそうとする各ホールでの第1打では、呼吸を止めて強打する人が多く、血圧への影響がでるかもしれない。あまり力まずに打球したいものである。
●スコアにこだわらずプレーを楽しもう
グラウンドゴルフは個人競技なので、ゲートボールのようなチームの成績に対する心理的負担がなく、比較的リラックスしたプレーがみられる。メンバー同士であまり対抗意識をださずに、楽しくプレーしよう。

 

 

 

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