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種目別の身体負担度と安全対策

[1]ペタンク

●測定日:1996年8月31日午後6時より
●測定場所:東京都中央区立佃中学校グラウンド
●コンディション:天候曇、気温25℃、湿度76%
●ゲーム時間33分
1)歩行数・実動時間
ゲーム中の歩行数と実動時間を図表10に示した。一緒にプレーする人数やメンバーの習熟度によって、ゲーム時間や歩行数に差が出ると思われる。1チーム4名で3ゲームプレーしたときのそれぞれの歩行数は434歩〜1140歩で、平均867.3歩であった。また、実動時間はそれぞれ3〜11分で、平均7.4分であった。
2)心拍数・血圧
ゲーム中の心拍数と血圧を図表11・12に示した。心拍数、血圧ともあまり変化がなく身体負担度はそれほど強くないが、女性の被検者では、安静時の最高血圧が170(?oHg)であったこともあり、ゲーム中に188(?oHg)に上昇した。
3)呼吸循環器系の身体負担度からみた安全対策
●勝敗に拘らずプレーを楽しもう
ゲーム中の心拍数が120(拍/分)を超えることがなく、運動強度はあまり高くないと思われる。競技中に時間に追われたり、1回の投球動作が勝敗を決定的に左右することもそれほど多くなく、循環器系への負担を大きくする可能性も少ない。また、第2章でのアンケート調査(p.22参照)でも、ゲーム中に体調を悪くする例もほとんどみられない。
しかし、女性被検者では最高血圧が188(?oHg)に上昇したように、心理的に緊張・興奮すると、血圧への影響が考えらる。あまり、勝負にこだわらずプレーを楽しもう。

 

 

 

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