日本財団 図書館


[4]傷害・事故に対する意識

1)傷害・事故に対する意識度
傷害や事故に対する意識をみると、いずれの種目でもほぼ60%以上の人が「十分注意している」が、比較的に傷害の発生率が高い種目で注意意識が高い傾向がみられる(図表10)。
2)注意している内容
傷害や事故を防ぐために注意している内容について図表11に示した。準備運動や靴、水分の補給、体調などに対する意識は比較的高いが、喫煙や飲酒、天候、用具の点検などに対する意識が低くなっている。
傷害の発生原因の1位が「準備運動不足」であったことからも、「準備運動」に対する意識が高いことはうなずける。特に、激しい動きが要求される種目で準備運動の重要性を意識する人が多い傾向がみられた。しかし、「技術不足」や「疲労」が傷害の発生原因と考えながら、「睡眠・休養」「技術の向上」に対する注意意識はそれほど高くない。
傷害や事故に対する注意項目には種目間の差はあまりみられず、何に注意するかは個人の意識によることが大きいようだ。
3)注意しない理由
傷害や事故についてあまり注意していない理由について図表12に示した。最も多かった理由は「けがをしたことがない」の31.9%で、次いで「楽な運動だから(28.9%)、「簡単な運動だから(17.0%)」である。
ターゲットバードゴルフ、ソフトバレーボール、ペタンク、ユニホック、ディスクゴルフでは「けがをしたことがない」を理由とする人はみられないが、比較的傷害の発生率の高い傾向にあるインディアカ、綱引きなどで「けがをしたことがない」の理由をあげる人が多いのは気になるところである。
年齢層が低いユニホッケー、ディスクゴルフでは「楽な運動」「簡単な運動」などの理由をあげる傾向にある。また、ターゲットバードゴルフやゲートボールでも「楽な運動」を理由とする傾向がみられる。

019-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION