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加者の身体的条件が原因と思われる死亡事故もある。参加者の健康管理に対する対策も考えなければならない。
3)傷害の部位と傷害の内容
傷害の発生した部位は?@足・膝・足首、?A肩・腕・手、?B頭・首の順になっている(図表5)。傷害の内容は?@捻挫・?A打撲、?B骨折の順となっている(図表6)。
種目の特性によって傷害の内容も異なってくるので、種目ごとの傾向を把握して対策を考えるべきであろう。
[11]傷害・事故の予防対策として実施している内容

傷害や事故の予防のために各団体が実施している内容を図表7に示した。上位にある項目は、「大会でのスポーツ傷害保険の団体加入」「ルールやマナーの厳守」「会場の設定や安全性への留意」などである。
あまり実施していない項目は、「傷害・事故についての集計」「ゲーム中や休憩中の飲酒や喫煙」「安全対策についての調査・研究」「試合前の審判による安全への説明」などである。安全対策への関心の薄さを窺わせる結果である。
●大会での緊急体制
大会での傷害や事故に対する緊急体制については、多くの団体(75%以上)が「医師などの救護班」「近くの病院との協力体制」「看護婦の配置」「救急車の配置」など、何らかの医療的な救護対策を実施している。
[12]ルールや用具の改善について

傷害予防や安全対策の面からルールや用具の改善すべき点があるかどうかについては、「改善の必要性がある」が32.7%、「いまのままでよい」が50%、「無回答」が13.7%で

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