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[7]普及活動で留意していること

普及活動で特に留意している項目は、「仲間づくり」「指導者養成」「大会の開催」「底辺の拡大」などである(図表2)。技術やルールの指導、競技力の向上などの項目よりも「仲間づくり」が第1位になっているのは注目に値する。ニュースポーツの普及における「仲間づくり」の重要さが推察される結果である。
一方、普及活動においてあまり留意されていない項目は、「自然との触れ合い」「会場の確保」である。「自然との触れ合い」は種目の特性によるもので、アウトドア・スポーツだけに限れば上位になっている。
もう少し留意しても良いのではないかと思われるのは、「フェアプレー」「安全対策」「広報活動」などの項目である。
安全対策については半数を割るような数字であり問題ではなかろうか。特に、運動量が少なく、傷害の発生も少ない種目の場合は、安全対策に無頓着なようである。しかし、それらの種目であっても、公式の試合や緊張する場面、あるいは高齢者などの場合は特別な配慮が必要であり、十分な安全対策が求められる。
広報活動は普及のためばかりでなく、団体活動や運営について大会参加者や会員の理解を得るために必要ではないだろうか。団体に対する「何もしていないではないか」という印象や誤解を解消するためにも、効果的な広報活動を進めるべきではないだろうか。

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