での陽性の一致率は97.3%〜99.7%の範囲であった。また陰性の一致率は99.4%〜99.9%の範囲で、陽性/陰性一致率は非常に良い成績を示していた。ただし塗抹の質はチェックしていないので、その質は不明である。 ? 各地の参加者の現場報告 6人の参加者(Dr Dreu-District8,Ho Chi Min City,Dr Dung-Pho Yen District,Thai Nguyen Province,Dr To Th nh-Danang City,Dr Duc-Min District,Cantho Province,Dr Ky-Hoa Lu District,Minh Binh Province,Dr Nguyen-An Nhon District,Binh Ding Province)がそれぞれ自分の地域の実態と問題点を報告し、全体で討論した。率直に物や人手の不足を訴えていた。また例えばホーチーミン市では新登録患者の菌陽性率は20〜25%であり、その半数が私的医療機関からの紹介患者である由。 ? グループ討議 全体を3グループに分けて、以下のテーマ毎に討論、あとで全体討論を行った。テーマとそれの担当のfacilitatorは以下の通り。 1) 記録・報告 : Ms Nguyen Thien Huong(NITRD) 2) 監督 : Dr Do Hoai Thanh(NITRD) 3) ロジスティックス : Dr Nguyen Kim Quy ? 全体討議 (1) DOTSと治療のモニタリング このセッションについては当方とべトナム側で講師、Facilitatorを譲り合った経緯があるように、ベトナムでは必ずしも積極的に取り組まれているという感じは受けなかった。 おそらくこの「旋風」の吹き出す前にかなり良好な成績に到達していたので、何を今更、という感じなのではないか。当日は森が結核治療における規則的服薬の重要性、そのための患者指導とくに服薬の監督について延べ、さらにDOTS発祥地のタンザニアの見聞を話し、この原則を以下にベトナムにあてはめるか、と問いかけて、マイクをDr Tung(PNT胸部疾患センター)に渡した。彼は旧南ベトナム時代からの結核のベテラン、しかも最近インドネシアで行われたSEAROのDOTSワークショップ(Nepalから小松リーダーが出席)にも参加して、この国のこのテーマのリーダーとして最も適した人物である。通訳が少し混乱して討論が完全にフォローできなかったが、印象としてはあまり参加者には熱が入らなかったようにみえた。参加者の半数が検査技師ということもあるかも知れず、また上記のような、既成の体制である程度の成果を挙げていることからくる違和感もあるのかも知れない。
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