ベトナムの結核は推定感染危険率1.5%に示されるように依然として大きな健康問題となっている。塗抹陽性患者は毎年60,000人程度発生している。国の保健行政組織の上では、保健省の下に国立結核呼吸器疾患研究所をおき、全国の対策の中心とし、また各省(Province、53)の下に省結核センターをおき、さらに郡(District、約567)のDisrict Health CentreにDistrict TB Unitを設置(設置率91.4%、518/567)して、地域の結核対策の技術的な監督・支援の骨組みを作っている。郡以下のレベルではCommunal Health Post(85,2%、8623/10116)が末端のPHC組織として結核患者の発見、治療の最先端を担っている。