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●キャンプ指導者の注意義務について
◎キャンプ指導者には、キャンパーの生命、身体の安全と健康を確保するために必要な指導および監督をする義務がある。
この指導、監督の義務を注意義務という。これに違反すると過失になる。
◎注意義務は、予見義務と回避義務から構成されている。
・予見義務 キャンプにおける事故や傷病は、どのような原因で発生するかを前もって知ること、そして事故や傷病を未然に防ぐ配慮と備えをする義務。
・回避義務
(1) 事故や傷病の発生の可能性がある。
(2)事故や傷病の発生する状況に向かう恐れがある。
(3)それらが事故や傷病に結びつく。
等を感じた時、直ちに事故や傷病の発生に至らないように、正しい状況判断をし、適切な指示をするとともに、機敏に行動することにより、事故や傷病の発生を回避する義務。
◎キャンプ指導者に望まれることは、この予見能力と回避能力を高めること。

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●キャンプの安全指導上の心構え
(1)事故と傷病の発生原因の認識、理解、把握に務める。
(2)キャンパーに対する過信は禁物。
「安易な過信をもつと事故や傷病の発生を招く。」
(3)キャンパーに対する油断は禁物。
「油断大敵、常に気を許すこと無く緊張をたもつ。」
(4)キャンパーに対する怠慢は禁物。
「なすべき任務を確実に遂行し、指導者としての自覚をもち、常に怠慢の無いように務めなければならない。」

 

 

 

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