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序章 概説

 

1 地理的条件

シンガポールはシンガポール本島と60の島からなっている。シンガポール本島は南北42?q、東西23?q、面積は586.5平方キロメートルで、大体淡路島と同様の大きさである。島々も含めた総面積は647.5平方キロメートルになっている。シンガポールは北緯1度9分から29分の間に位置しており、気侯は熱帯に属する。平均気温は約26.7度で、寒暖の差は小さい。

 

2 人口

人口は、シンガポール市民及び永久居住権を有している者を合わせて、299万人(1995年現在)となっていて、1994年から1995年の人口増加率は1.9%となっている。人口密度は約4600人/平方キロメートルで、日本(335人/平方キロメートル)と比べて、はるかに人口密度が高くなっている。なお、平均寿命は、1995年現在で、男子74.2歳、女子78.7歳となっている。

 

3 民族

人口構成は、中国系77.4%、マレー系14.2%、インド系7.2%、その他1.2%となっている。また、人口中15歳未満が23%、60歳以上が9.7%となっている。

 

4 宗教

宗教的には、仏教徒31.9%、道教徒22.0%、イスラム教徒14.9%、キリスト教徒12.9%、信仰宗教なし14.5%となっている。

 

5 言語

マレー語、中国語(マンダリン)、タミール語、英語が公用語となっており、マレー語が国語で、英語が行政用語になっている。

 

6 歴史

シンガポールに関する記述としては、3世紀に中国がシンガポールの地を“Pu−luo−chung(半島の端にある島の意味)”と呼んでいたという記述が最も吉いと言われている。その後、7世紀頃にはトマセック(Temasek)と呼ばれ、港町として繁栄していたとの記

 

 

 

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