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3.3.3計算条件

 

(1)浮防波堤および曳船の要目
計算に使用した浮防波堤および主曳船・補助曳船の要目を表3.3-1に示す。曳船については、詳細データが不明であるため既存データの中から同クラスの曳船を選定してべースのデータとし、曳引力を今回設定された値に修正して使用した。なお、曳航計画では主曳船は3隻となっているが、今回使用する計算プログラムでは最大2隻までしかモデル化できないため、3隻分の推力を主曳船2隻で分担することとした。

 

(2)補助曳船による操船力
前述のように現状の計算プログラムでは曳船は2隻までしかモデル化できないため、次のようにして補助曳船による舵取り効果を考慮することとした。
すなわち、時々刻々の浮防波堤の方位変化に応じて補助曳船の曳引方向(防波堤の船体中心線と補助曳航索のなす角度)を調節し、補助曳船の曳引力によって生じる浮防波堤の前後・左右方向の強制力と回頭モーメントを防波堤に付加して補助曳船による舵取り効果とした。なお、2隻の補助曳船が使用される計画であるが、計算ではこれらが同じ操船をすると考えて1隻で代表させ、この際の曳引力を最大100tonf。(1隻当たり50tonf)とした。

 

(3)曳航索の要目
索長       主曳船  800m,補助曳船  100m
索取り付け位置 浮防波堤 船首 船首端の船側から±5m位置の甲板上 
船尾 船尾端の船体中心線上
主曳船  船尾端の船体中心線上

 

(4)曳航速力および外乱条件
・曳航速力  平均3.5kn
浮防波堤と曳船に作用する外乱として次に示す条件の潮流、風、波を設定した。
・外乱の強さ  潮流  流速0.5kn(定常力)

 

 

 

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