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上述のように曳航索に作用する外力として潮流・風・波による成分が考えられるが、曳船系の操縦運動に及ぼす影響は小さいと推測されるため、今回の計算では考慮していない。
[3.3-12]式に示される各質点の運動方程式に加えて、曳航索が連続であるという条件から、各質点の位置(Xj,yj,Zj)は次に示す索の伸びを考慮した場合の適合条件を満足していなければならない。

 

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3.3.2計算法の適用性

 

前述の計算モデルの適用性を検討するため、シミュレーション計算結果と水槽試験結果を比較した例を図3.3-4,5に示す。図3.3-4は航跡、図3.3-5は時刻歴データを示している。計算条件は図3.2-8に示す水槽試験結果と同じ「曳航船速3kn、ブライドルなし、曳航索長3L」である。
図からわかるように、計算結果と水槽試験結果は比較的良く対応しており、このようなシミュレーション計算による検討が有効であると言える。したがって、以下では本計算モデルを使用して外乱下での曳航安定性について検討する。

 

 

 

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