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エビについては、西オーストラリア州、クイーンズランド州およびノーザン・テリトリー、なかでもカーペンタリア湾が多い。また、カキはニューサウスウェールズ州、アワビ、帆立貝などは南オーストラリアが生産額が多い。
一般魚類については、南東海域トロール漁業(ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州)、北西海域トロール漁業(主として日本および韓国などの外国資本が操業している西オーストラリア北西部およびノーザンテリトリー)、南海域マグロ漁業(オーストラリア経済水域内におけるオーストラリア漁船によるマグロ漁業と経済水域外における主として日本漁船によるマグロ漁業)および南部海域におけるサメ漁業(ビクトリア州と南オーストラリア州)がある。
これら漁獲のうち、甲殻類および貝類の大半は輸出に向けられ、エビは日本と米国が最大の輸出先となっている。
オーストラリア政府は、水産資源の保護を目的として83年以降、漁獲量の規制を行ってるため、漁獲高は減少傾向にある。

年別漁獲高実績

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(B)漁業開発計画
オーストラリアは、過去10数年間にわたって漁船の増強、漁法の改善により、漁業の開発、発展に努力してきたが、これに伴い漁業資源の保護も深刻な問題としてクローズ・アップされてきた。
このため、各州政府は漁業団体と協議して、操業する漁船の隻数を制限したが、漁獲の減少に悩む船主が相次いで大型船を導入したため、過剰設備は解消しなかった。

 

 

 

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