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かに通関税を課している。但し、通関税は低率である。
わが国は63年に、マダガスカルと関税および輸入許町について、できる限り好意的な待遇を相互に許与することを内容とする貿易協定を締結した。この結果、従来わが国に対して援用してきたGATT(関税および貿易に関する一般協定)35条は64年に撤回された。
従って、わが国産品も半年毎のグローバル割当てを受けると共に、関税の最低率が適用されている。
(C) 輸入資金の調達状況
マダガスカルが船舶を輸入する場合は、通常同国にある外資系の海運会社か合弁会社または政府機関によって行われるので、いずれも予算の裏付けがあり、また、必要生産財であるから、保有の外資あるいはMフランの為替取引きは円滑に行われる。
従って、輸入に必要な外貨資金は容易に調達できるので何等問題はない。
(D) 契約条件
マダガスカルは恒常的に財政状態が悪く、外貨も乏しい。
従って、契約時における支払い条件には延払いと低船価が必要な条件となる。
(E) 取引ルート
マダガスカルの海運界は、旧宗主国のフランスおよびその他の外資系会社が実権を握っており、自国民は企業の経営、船舶の運営、運航技術等については、これらに依存しているのが現状である。
従って、これら外資系海運会社の当事者と接触することが、取引ルートの第1歩である。

 

 

 

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