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(C) 契約条件
前述のように、スーダンは輸出入均衡主義をとっており、外貨事情の悪化に対処するため綿花など自国産品の買付けを契約条件に加えるよう強く要望してくる。
従って、この処理如何が契約の成否の鍵となるであろう。
(D) 輸入資金の調達状況
スーダンが船舶を輸入する場合の当事者の多くは、政府または政府機関であるから、予算の中で輸入資金外貨の裏付けがあるので、問題はない。
また、民間で輸入する場合でも、船舶は重要な資産財として許可され、スーダン中央銀行の確認も事務的手続きに従って容易に得られるので、自己資金があれば輸入代金の外貨の調達は容易に行われる。
(E) 取引ルート
前述のように、スーダンにおける取引きの対象となるのは政府機関か外資系海運会社に限られた範囲に在るので、これらとの接触が取引きのルートである。
しかし、スーダンは旧宗主国の英国の影響力が大きいので、簡単に進行させることは容易でない。
代行商社が船舶以外の他の商品の取引きをする場合に、これを介して接触する手段を講じるのも一つの方法である。

 

(7) 競争相手国との競争条件の比較

(A) 延払い、船価、品質等条件の比較

 

 

 

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