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スーダン

(1) 一般事情

スーダンはアフリカ大陸の北東部に位置し、北はエジプト、東は紅海およびエチオピア、西は中央アフリカ共和国、チャド、リビア、南はケニア、ウガンダおよびザイールと接している。
国士の面積は約251万平方キロ(日本の約6.7倍)で、人口(83年調査)は約2,056万人である。首都をハルツーム(人口約48万人)に置く。
住民は、北部および中部地方はアラビア人やヌビア人種が多く、南部地方はナイル川流域にナイル人種や黒人が多数居住している。
言語は、公用語のアラビア語が住民の約51%によって使用されているが、英語も広く一般に通用している。黒人系はそれぞれ固有の言語を使用している。
宗教は、北部地方には回教徒が多く、南部地方は主に原始宗教信徒またはキリスト教徒である。
気候は、紅海沿岸地方の海洋性気候以外は、全国土が熱帯性大陸気候である。気温は年間を通じて高温であり、5月と6月が最も暑い季節である。北部の砂漠地方は別として、北から南へ下るに従って、降水量が多くなる。内陸では夏が雨季であるが、紅海沿岸地方は冬が雨季と在る。
スーダンは、労働人口の約80%が農業に従事し、農業部門は国内総生産(GDP)の約40%を占め、全輸出収入の90%以上を寄与している。

 

部門別経済活動人口

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