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財団法人 日本消防協会 
会長徳田正明 
ごあいさつ 
 秋色しだいに濃くなる本日、第15回全国消防殉職者慰霊祭を執り行うはこびとなりました。 
我が国の消防は、明治維新による近代消防が発足してから100余年を経過し、その間国民の安全を守るという崇高な使命達成のため懸命の努力を続けてまいりました。 
また、戦後の民主主義に基づく大改革により、警察から分離独立し、自治体消防として新発足いたしました。 
近年の社会経済の高度成長による建築物の高層化、深層化等時代の変遷に伴う複雑多様化する各種災害に対応し、全国112万人の消防団職員は消火活動を始め、防災活動、予防、救急救助業務等地域住民に密着した幅広い活動を行い、全国民から信頼と尊敬を得ているところであります。 
しかしながら、不幸にも毎年多くの殉職者が発生しており、その御霊は5,234柱に及び誠に痛恨の極みでありまして、ご遺族の皆様の心中を拝察いたしますとき、お慰めの言葉もございません。 
昭和60年4月発足の全国消防殉職者遺族会は、尊霊のご遺徳を顕彰し、ご遺族相互の親睦と相互扶助を一層増進するため、幅広く活動しております。 
終りに、私達消防人一同は、本日の慰霊祭を機に、諸霊の遺訓を外し、更に心新たに団結を強化し、崇高な消防精神をもって郷土の防災と安全で平和な社会を築くため、精励遇進することが尊霊のご遺徳に報いる道と考え、なお一層努力することを謹んでお誓い申し上げますとともに、ご遺族の皆様方のご長寿、ご多幸を心から祈念してごあいさつといたします。 
  
  
  
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