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2. ガソリンと空気の混合気を作るための装置

燃料のガソリンと空気の混合気は次に述べる装置によって作られます。
(1)ピストンがシリンダの中を下降する行程で、シリンダに空気を吸い込む力が生じ、空気はエアクリーナ→キャブレタ→インナークマニホールド→シリンダの順序で流れます。

 

キャブレタの原理

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(2)キャブレタには吸入空気の通路を絞った部分(ベンチュリー)があり、この部分では空気の流速が速くなって圧力が下がるベンチュリー効果が発生します。
(3)ベンチュリー部には大気圧がかかったガソリンのノズルがあり、ベンチュリー部が大気圧以下になるとガソリンが吸気の通路に吸い出され、吸気と混ざってガソリンと空気の混合気をつくります。
(4)吸気の通路には、スロットルバルブがあり、吸入する空気の量を加減することができるようになっています。スロットルバルブを多く開くと多量の空気が吸入され吸気の流速が上がり、ベンチュリー部の圧力が下がるのでガソリンが多く吸い出されエンジンの出力が増加します。スロットルバルブの開度を少なくすると、この逆となり出力は減少します。従ってスロットルバルブの開度を加減することで、出力の増減を行うことができます。

 

空気とガソリンの混合気を作る仕組み

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