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C.診療科別紹介数と紹介率

当診療所より紹介となった主な疾患群を、診療科目別に表した(表1)。
紹介患者数で見ると、外科(脳外科を含む)が32例で全体の30%を占め、整形外科、内科、耳鼻科、産婦人科がこれに続いた。診療科目別の紹介率を算出すると、産婦人科(12.9%)、泌尿器科(9.5%)が高い値を示した(表2)。

D.紹介の目的別分類

紹介した目的を佐々木らの報告に従って、ReferralとConsultationに分類すると、Referralが87例、Consultationが19例となった。Referralの内訳は入院加療が39例(うち手術となったものが9例)、専門外来が31例、転医目的が17例となっている。
consultationは専門医にいわゆるsecond opinionを求めるための受診で、各科の専門的診察や精査依頼の場合もこれに含まれている(表3,4)。

E.紹介先内訳

患者の紹介先では親病院である県立那覇病院がもっとも多く40例(38%)であった。地域別では那覇市内の19カ所の医療機関をはじめ糸満市、東風平町など沖縄本島南部地域の6市町村、延べ24カ所の施設に患者を紹介した。また、島外からの患者の場合は特に紹介先医療機関を指定しないことも多く、その数は26例(25%)にのぼった。

F.返信の有無

他の医療機関へ紹介した106例から未受診の7例を除外した99例のうち、電話や返書など何らかの形で返信があったのは63例で返信率は63.6%であった。なお、未受診となった主な理由は症状が軽快したためのものであった。

G.ヘリ搬送患者について

期間中23例の救急ヘリ搬送患者が発生した。(全紹介患者の21%)小濱の救急度の判定基準(表5)により分類すると、緊急度1が3例、緊急度2が14例、緊急度3が

 

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