日本財団 図書館


 

海外医療事情調査報告

第15回国際健診学会ビクトリア大会報告*

上遠野敦子
ライフ・プランニング・センター・クリニク検査科
日時:1996年10月10〜12日
場所:ビクトリア(カナダ)
第15回国際健診学会(IHEA)が、1996年10月10〜12日の3日間、カナダのブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリア(エンプレスホテル、ビクトリア・カンファレンスセンター)で開催された。
カナダというと“寒い”というイメージがあるが、ビクトリアは「カナダの人々が年をとったら住みたい温暖な土地」ということで、着いた日は雨の多い季節にもかかわらず、快晴でとても暖かく、われわれを気持ちよく迎え入れてくれた。
今大会のテーマは、“Extending the Healthy Lifespan in the 21st Century”(21世紀における健康寿命の延長)であった。
大会は、IHEA会長のMorrisF.Collen氏(USA)の歓迎の挨拶としてAMHTS(Automaticheal thtesting system)の歴史と意義についての講演で始まった。AMHTSは、サービスを効率よく提供するプログラムであり、医療費上昇の傾向にある昨今、プライマリ・ケアが重要であるとのお話であった。
次にJochen Moehr氏(カナダ)の主旨演説があった。健診の将来についての問題点は、1)貧困、2)知識がない、3)戦争、4)自覚がない、5)汚染、6)天然の災害などがあるとのことであった。将来的には、ユーザー・インターフェイスの利用や僻地の医療にTelephone Heathの活用などが考えられるが、現在はまだ不十分であり、また従来の書類から電子情報に変わりつつあるなかで、情報の厳守と互換性という重要な問題も提起されているとのお話であった。
発表内容
発表はカナダ、アメリカ、日本、イギリス、イスラエルの5カ国から、示説12題、口演37題であった。口演は9つのセッション別に発表され、各テーマは、下記のとおりであった。
?:Healthy Aging
?:Managing behavioural and psychosocial information in service settings
?:Evaluation of quality of care
?:Standardized information for consistent healthe valuation
?:Health risk appraisal-international perspectives(Part1)
?:Health risk appraisal-international perspectives(Part2)
?:Patients as partners-consumer health
。?eports on the 15th International Health Evalution Congress in Victoria

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION