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II. 酸素吸入の方法

1. 酸素流量と吸入法

1)高流量と低流量がある
3l〜6lは高流量、1l以下は低流量といいます。高流量でカテーテルや鼻カニューラで酸素を流していると、患者さんは苦痛に感じる場合があります。6lの酸素を出しっぱなしにすると、もしその患者さんの呼出力が弱いと、たいへんなことになります。すなわち、呼気の力が弱い人、肺気腫や喘息などもそうですが、衰弱している人でもこんなふうな高い流し方をすると苦しいばかりでなく、二酸化炭素CO2の蓄積を招きます。換気量が少なくなってきて、吸うにも吐くにも力がなくなってきている患者のときには注意が必要です。3lくらい流しても嫌だ、かえって苦しいというのは、流量に対する抵抗があるからではなかろうかとも考えてください。

 

2)吸入の方法
酸素の使用の方法には種々あります。
?マスク
O2濃度が40%以上になるように強く与えるときにはマスクがよいのですが、これは食事のさいなどには不便です。またマスクの上部に湿っ

 

 

 

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