■米州：1995年の国際観光客到着数は対前年比4.4%増の1億1,200万人に達したが、国際観光収入はわずか0.2%の増加に止まった。この原因は、米州地域の国際観光収入の4分の3を占める北米の観光収入が伸び悩んだことにある。

■米国は、国際観光客到着数、国際観光収人とも、カナダ、メキシコからの来訪者が落ち込んだことが主な要因で減少した。両国以外の海外からの旅行者は前年並みを維持した。

■メキシコヘの国際観光客到着数の伸び率（対前年比16.1%増）は、キューバ（同19.6%増）についで米州で2番目に高かった。国際観光収入は、米ドルに対してペソの価値が下がったたことが主な要因で3.9%減少した。カナダヘの国際観光客到着数は堅調な伸びを示した。これは、米国（対前年比3.1%増の1,293万1,000人）、英国（同10.7%増の63万8,300人）、日本（同21.3%増の58万3,800人）、フランス（同4.9%増の42万9,600人）、ドイツ（同14.4%増の42万人）からの観光客が着実に伸びたためである。

■南米への国際観光客到着数の伸びも堅調であった。米国など北米や欧州からの観光客が伸びた他、南米域内の観光客が増加したことが主な要1大1である。南米全体における中米の国際観光客到着数のシェアは未だに低いが、1995年には若干拡大した。カリブ海諸国は、クルーズ客が大幅に伸びたこともあり、国際観光客到着数は比較的堅調に伸びた。

米州（暫定値）

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