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◆大和田………今のお仕事の方が大変だと思います(笑)。
 番組の中で現境問題を取り上げるのは約50本中10本くらい。それだけ大切な問題なんですね。「古紙の変身ぶりを追う」、「緑の増産は緊急の課題」、「見直そう家庭の省エネ」、「地球にやさしい製品づくり」、「現境にやさしいバス」といったテーマで紹介しました。
 一般視聴者の方々が関心を持ち、実際に行動できるテーマを取り上げているのですが、特に自分自身の意識も変わったのが、リサイクルの問題です。ゴミをちゃんと分別して出せば、有効に資源としてリサイクルされることがわかり、家でも厳しく分別するようになりました。
 つい最近取り上げたのは、停止中の自動車のアイドリングストップ運動です。昔は頻繁にエンジンを切るとその時に出る排気ガスが良くないと認識されていましたが、今は20秒間アイドリングしているのと、切ってかけ直すのと同じくらいだそうです。だから長い時間停まる時はなるべくエンジンを切ろうという運動が進められていますね。
 オランダでは、国土が海面より低いため地球温暖化の影響が大きいこともあるでしょうが、とても国民意識が高くて信号待ちをしている時に3台目以降は一旦エンジンを切るといったことが進められているんです。

◆橋 本………私も、運転免許を持ってない数少ない一人で、まったく意識がなかったのですが、県内のある方からお手紙をいただいて、県が目に見えた環境運動を起こすのなら信号でのアイドリングを防止するよう、しなければ罰則を付けるくらいのことをしてほしいと言われたんです。
 国内で調べたところ、兵庫県に「環境の保全と創造に関する条例」というのがあって、駐車して車から離れる時に理由なくエンジンをかけたままにしていると、10万円以下の罰金という厳しい罰則の付いた条例がありました。罰則がいいかどうかは議論があるところですが、花粉症の例などもあるように、信号待ちの時にはエンジンを切ろうというような声を上げる人は増えてきています。

◆大和田………先目家族でバスに乗って買い物に出た時、信号で停まるたびにバスのエンジンが切れるんですね。その時は知らなくて、この辺転手さん、しょっちゅうエンストしてるねと話したりしていて、でもあまりに停まるたぴに切れるので、わざわざ切っているんだということに気が付いて。後から番組で取り上げて知ったのですが、今は自動的にエンジンが切れて、アクセルを踏むと自動的にエンジンがかかるバスができているんです。
 宅配便の会社でも意識が高まっていて、今では運転手さんのベルトに鎖がついてて、その先にキーがついている、だからキーを抜かないと運転席から出られない。停車中のエンジン停止が義務づけられている会社が多いようです。

◆橋 本………そういうのは普通の乗用車であるといいですね。

 

 

 

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