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大阪市の高齢者にやさしいまちづくり
 
大阪市市長室企画部総合計画課長
佐々木正宏
 
はじめに
大阪市の人口は、世帯形成期や子育て期にある年齢層などを中心に郊外流出が進み、年齢構成の不均衡を伴いながら減少を続けてきた。こうした中で、昭和45〜50年の間には高齢化社会(高齢化率7%以上)となり、平成7年の国勢調査では高齢化率14.1%と、すでに高齢社会(高齢化率14%以上)に突入していることが明らかとなった。
このような高齢化の急速な進行に対し、積極的な施策を展開してきたところであるが、本市の特徴として、65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、「ひとり暮らし」や「高齢者夫婦のみの世帯」が急増していることが上げられるなど、今後一層の高齢化の進行によって、ねたきりや痴呆症などにより介護を要する高齢者のニーズは、さらに急速に高まっていくものと考えられ、こうした状況を踏まえた的確な対応が急務となっている。
 

 

 

 

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