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看護診断と看護援助
看護診断 看護援助とその根拠
・呼吸パターンの不良
・呼吸状態と治療の効果をみるため。呼吸の数やリズム・深さ・胸郭の動き、呼吸困難のの存在などを含めて、換気状態を判定する。呼吸困難の徴候としては、息切れや鼻翼呼吸・口すぼめ呼吸・呼気延長・呼吸福助筋肉の使用などが挙げられる。
・指示に従い、最大呼気流量や努力呼出肺気量を判定する。
・環境のアレルゲンや状態を悪化させる他の刺激因子を同定する。
・換気しやすい姿勢(すなわち、座ってオーバーベッドテーブルしに寄りかかる)をとらせる。
・二次感染の予防対策として、肺うっ血を最小にし呼吸しやすくする肺トイレット法を教える。
・呼吸の際に患者が疲労していないかを判定する。
・妨害されずに安静にできる時間を確保するなどの予防手段を関始する。
・耐えられる範囲であれば、自分の看護を自身で行うように勇気づける。
・治療前にその内容を説明する。
・呼吸仕事量を減らすために、自分に合っだ実施可能な呼吸法を行うことを指導する。活動の合い間に休憩時間をとれるよう患者を補助する。
・アレルゲン耐性力バーで枕を覆う。ほこり、その他の刺激物を排除する。
・呼吸状態がこれ以上悪化しないように、日常生活行動を行うときはエネルギー消費を少なくするなどの問題について患者とともに解決にあたる。
・二次感染の原因がわかっている場合は、それを取り除く。
・機会的換気を必要とする場合は、184〜188ページのガイドラインを参考にしてケアと監視を行う。
・ガス変換の障害
・動脈血ガスをモニターする。10mmHg以上のPaCO2とPaO2の増加、あるいは減少がみられたら報告する。
・不穏・混乱・興奮は、動脈血ガス異常に基づく身体反応のこともあるので、そのような徴候に注意する。
・血液ガスの変化によって不整脈が生じることがあるので、心電図と心臓の状態をモニターする。
・Pao2を少なくとも50mmHg以上に維持するように、医師と相談して加湿された酸素を投与する。動脈血ガスを維持できないが、患者が呼吸の際に疲労を示すときには、器械的換気の適応を考慮する。
・酸素化の変調と代謝の変調のために変動することがあるので、結成電解質をモニターする。
・代謝異常や二次感染によって変動することがあるので、体温を注意深くモニターする。
・気運クリアランスの不良
・気管支拡張薬やコルチコステロイドを指示されたときにすぐ投与する。治療効果や頻頻脈・不整脈・吐き気・嘔吐などの副作用の有無を観察する。テスフィリンの血中濃度が適当であるかをモニターする。
・分泌物の液化を促すために適切な水分補給(4.000ml/日まで)を行う。
・分泌物を喀出する能力を判定する。喀出が不良であれば、適切な万法(咳醐をさせたり、体位を変えたり、吸引などをする)で援助する。
・気道を確保しやすい体位をとるように患者を援助する。
・注意深く、頻回に呼吸音と副雑音を聴取する。咳と喀痰の特徴をを記載する。
・口腔粘膜の変調
・コルチコステロイドのエロゾールを使用している患者には、ロカンジダ症の二次感染そ予防するにめ、エロゾールの使用後は口腔の徹底的な洗浄を行うことを指導する。口腔の刺激状態の有無について口腔粘膜を観察する。異常を認めた場合は医師と相談する。

 

 

 

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