2. ウォッシュクロスについて
ウォッシュクロスは普通サイズ(30×30)cmのものが適当であり、立て三つ折で手掌側から手幅を回って巻き手掌側へ折り込んで使用する。ウォッシュクロスは看護婦の操作が便利である。タオルの場合では端がブラブラして患者は冷たくて不快になる。欠点として、気持ちの良い暖かさを持続的に得られないことがある。
3. 湯の温度と硬度
水には硬水と軟水があり、硬度で分けられている。一般的に水道水は軟水であり、石鹸の泡立ちは軟水の方が良い。
日本人の清拭時のウオッシュクロスの至適温度は室温22度・湿度50%下において42〜43℃といわれている。50℃の湯で14秒以内で絞った場合、ウォッシュクロスの表面温度は平均43.14℃である。
50℃の湯では、一部位についての必要時間は、石鹸をつけて1回、それを取るのに2回拭いたとして1分15秒〜1分30秒となり、4℃程度下降するといわれている55℃の湯で14秒以内に絞った場合、平均温度46.69℃であり、数回の工程を繰り返すことができる。室温が24℃の場合、1分間に1℃づつ湯の温度が下がり、ウォッシュクロスをゆすぐ毎にも1℃づつ下がる。ウォッシュクロスがかたくガサガサの場合は保温力が低下する。
身体の部位によって異る皮膚感覚を適温の高い方からみると背部→腹部→大腿→下腿→上肢→胸部の順であり45℃の湯で背部を拭くと殆どの人が冷感を感じる。
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