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3. 組織と管轄区域
(1) コーストガードは、国防組織の一部である。従って、他の軍組織と同様に、国防司令本部(Headquarters Defence Command)の長である国防軍司令官(Chief of Defence、大将)がその最高指揮官である。実務的には、海軍司令官(Inspector−General,Navy、中将)が指揮権限を有し、そのスタッフとしてコーストガード司令官(Inspector,Coast Guard、准将)がいる。
(2) コーストガード司令官は、コーストガードに関する業務実施計画、長期計画、訓練、予算管理等の総合的な責任を有し、業務の優先順位を決める最高責任者である。また、色々な政府関係機関からのコーストガードヘの業務支援要望等に対してその重要性を評価し、コーストガードとしての対応を調整する責任を有する。ただし、この業務支援の要望は、急ぐ時には、便宜的に、直接、コーストガード艦隊(Squadon)に対して行うこともできる。
(3) コーストガードは北部ノルウェー・コーストガード艦隊(基地:ソルトランド)と南部ノルウェーコーストガード艦隊(基地:ラクセバグ)の2つの艦隊により組織されている。
運用上、それぞれの艦隊は、北部及び南部ノルウェー国防司令部の直接指揮を受ける。コーストガード艦隊司令は、各国防司令部の海軍司令のスタッフとして、艦船(UnitS)の配備及び運用について提案し、また、本部のコーストガード司令官からの指令に基づいて、艦船及び乗組員の訓練と効率化についての責任を有する。
(4) 管轄区域資料「ノルウェーコーストガード管轄区域略図」
コーストガードのパトロール区域は、ノルウェーの管轄権のある全ての海域である。即ち、領海、排他的経済水域(EEZ)、スヴァルバール(Svalbard、ノルウェーの呼称はスピッツベルゲン:Spitsbergen)島沖の漁業保護水域、ヤン・マイヤン(Jan M.yen)島沖の漁業水域、及び、大陸棚であり、その総面積は220万平方km以上である。このうち、北緯65゜の緯度線で南北に二分して、南部ノルウェーコーストガード艦隊は、北緯65゜以南のEEZと大陸棚を責任区域とし、北部ノルウェーコーストガード艦隊は、北緯65゜以北のEEZと、スヴァルバール島沖の漁業保護水域、ヤン・マイヤン島沖の漁業水域を責任区域とする。
4. 任務
コーストガードの任務は、設立以来、一部拡張され、現在の任務は、1980年1月11日の法律に規定されており、次の3つに大別される。平時任務(次の(1)及び(2))のうち、約70〜80%が漁業監視活動で、また、全活動の約10%程度が戦時任務の訓練に充てられている。
(1) 主任務
? 経済水域、大陸棚、スヴァルバール沖の漁業保護水域、ヤン・マイヤン島沖の漁業水域における全般的な監視・管理(Surveillance and supervision)
? 漁業境界線、トロール漁業禁止水域での監視。海上におけるノルウェー漁民の漁具保護その他の支援

 

 

 

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