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思う。
上の子の場合は、実母はガンで亡くなっていたが、当時、その祖父母が健在であり、祖父母同席で真実告知をし、祖父の葬式にも参列するなど、母方の祖母とは連絡が続いている。然し、父は消息不明のためルーツをたどるのは困難であり、上の子の気持ちにまかせたい。中の子と下の子は、親・兄弟が同じ市内に住んでいるようであり、ルーツをたどりやすいこともあり、真実告知後に本人の意志にまかせたいと考えている。
最後に、今日の私をあらしめた今は亡き実父母・養父母に感謝するとともに、実子のない夫婦が、こうして3人の子に囲まれて生活できることを、まず3人の子供達に、次いで色々な面でお世話頂いた諸関係者に感謝して拙文を終わります。

 

二、D君の思い出

稲葉禮野

 

 

 

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