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  2 地域資源作物開発センター(仮称)の整備

  (1)整備の目的

 農産物輸入が一段とテンポを速めるなかで、農村、特に中山間地域においては担い手の減少や高齢化が進み、地域農業の活力の低下が一層懸念される状況にある。
 また、都市住民を中心に量的充足よりも安全性や健康を求める動きや新たな生きがい・趣味としての農業や自然とのふれあいが求められるようになっている。
 一方で、本県には、これまで地域特有の品種やマイナークロップ(稀少品種)化している作物が多数存在しており、これらが有する潜在的な可能性を引き出し、農業・農村の活性化に役立たせる新たな取り組みが必要と考えられる。
 そこで、これらの作物を地域資源作物と位置づけ、これらの作物の活用による「地域農業の振興」と「食文化と薬草文化の発信とそれを通じた健康増進」を進めるための技術・情報拠点を整備し、農業・農村の振興を図っていくものとしている。

 

  (2)基本コンセプト

 

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  (3)整備の方針

 本センターは、地域資源作物についての技術実証機能と情報提供機能、都市との交流機能を中心として、新たな作物の導入活用による地域農業の振興と伝統的な薬草文

 

 

 

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