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    4 新たな交流圏の設定

     以上のような、成熟化時代への移行、高速交通網の整備に伴い、人々の交流圏は多様化し、広域化している。

     買ってのような、比較的均質な地域社会において、日常生活圏を基本として構成されていた人々の交流圏とは異なり、人々の交流はテーマにより選択的に広域化してきている。たとえば、若者の場合、居住している市町村よりも、むしろ、他の地域のグループ活動に意識的に参加している、というような例も多い。

     このように多様化し、広域化する人々の交流ニーズに応えるために、市町村には従来の日常交流圏を越えた、非日常・定常交流圏、非日常・非定常交流圏での、他の市町村と連携した取り組みが求められてきている。

     30分〜1時間圏の市町村は、当然、交流の対象となるとともに、テーマによってはブロックや県境を越えた取り組みも検討される必要が出てきている。

    図表12 交流をテーマとした交流圏の概念図

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