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  第5章 都市観光整備に向けた具体化への方策

1.都市観光推進に向けて

 

(1)北関東拠点都市・宇都宮のイメージアップの重要性

 栃木県、北関東の拠点都市としてそのイメージの形成は、単に宇都宮市だけの問題ではない。地域のイメージは観光に大きく影響する。観光は地域の経済と文化の活性化にも寄与する。拠点都市として近代的都市空間の集積地である宇都宮は都市観光地として位置付けられ、そのイメージアップに期待がかけられている。

(2)有望な都市観光地…宇都宮

 宇都宮市は次のような点から、観光都市としての可能性を秘めている。

潜在力1・多くの人々が集まる都市である

  都市観光は様々な人間が集まることによってのみ作り出される“魅力”が決定的なのである。宇都宮市には多くの人が集まるが、観光にうまく活かされていない。都市の魅力づくりは単に観光振興のみならず、新たな時代の雇用を生む産業振興策でもある。

潜在力2・大市場−東京圏と国際的観光資源−日光国立公園に近い。

  宇都宮は東京圏に近く、多くの観光客を呼び込む日光国立公園など国際的観光資源に近い。宇都宮において観光資源を整備・育成することにより、多くの観光客を呼び込むことに期待が持てる。

潜在カ3・21世紀未来都市に向けて大きく躍進中である。

  テクノポリスとしての都市整備や広域インフラ整備、各地区での開発事業の展開も進み、21世紀への活性化、未来都市に向けて大きく躍進中である。

潜在力4・パワーを秘めた場所を多く持つ。

  一方で歴史軸や文化軸など観光文化資源が埋もれている地区や、将来開発の期待がかかるポテンシャルを有する場所を多く持っている。

潜在力5・各種イベント開催に実績がある。

  宇都宮市民は宮まつりを恒例の大祭に仕立てあげた。また各種のイベントが活発に開催され、多くの実績を積んでいる。今後開催される多くのイベントにおいて、さらなる質の向上、多様性への対応、規模の拡大などの状況に応じて施策を展開する実行力を備えている。

 

 

 

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