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?B ステップ3「任せてみる」
・リハーサルとして実地に仕事をやらせてみて、誤りを正す
・知識の習得の場合は、実際問題への適用をさせてみて、誤りを正す
・実地にやらせながら、手順・急所を説明させる
・理解できたとわかるまで、確かめる
・理解できたことを確認したら担当業務として任せて遂行させる
?C ステップ4「教えたあとを評価する」
・引き続き実地にやらせる
・わからないとき、質問する人を決めておく
・疑問に思うことがあったら、できるだけ質問をするようにしむける
・最初は頻繁に様子を見て、補足指導をする
・習得の程度を確かめながら、徐々に手を引いていく
・職員に対してフィードバックする
・改善点を共同で検討する

 

このフローによって、情報の収集と活用、業務指示、計画立案、行動計画提出、対人折衝、業務遂行の局面や、報告、決断・決裁の機会において、上司(リーダー)自身のセルフチェック・ポイントの確認、それぞれの局面での部下への適切な質問・アドバイスの実施、部下の心情の把握、部下の心情を踏まえた動機付けと激励といったことに留意して、業務の各局面に即した職場研修を進めることが効果的である。

 

2)組織的な職場研修の推進
また、組織的なOJTの推進に留意することも必要である。組織化とは、人と仕事の組み合わせのこと、すなわち部下に仕事を割り当てることであり、職場全体として最も効果的に部下一人ひとりと仕事とを組み合わせていくことが管理・監督者の役割である。したがって、組織的な職場研修の推進とは、管理監督者が、職場の目標達成のために、より効果的な人と仕事の組み合わせを考えていくこと、仕事の的確な割り当てをしていくことに留意するということにほかならない。
なお、組織的な職場研修の推進に当たっては、職員参加の目標による行政運営の手法を

 

 

 

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