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督者が自分より下位の全職層の職員を指導することと認識されており、係長が係員を指導するといったパターンが中心となっているものとみられる。

 

?F 職層別の職場研修で育成を図る能力

 

職層別の職場研修で育成を図る能力について尋ねた問6−7の回答では、「部下職員の育成」や「職場の活性化」という回答が多く、管理監督者が下位の管理監督者層の職員に対して指導する内容は、主として前記のような職場全体に及ぶことで、下位の管理監督者層の職員個人の能力についてのことである割合は少ないものとみられる。
4)職場研修の技法・手順等の実態
?@ 職場研修の技法

 

職場研修の実施方法について尋ねた問7−1の回答では、個別の職員に対して日常接触指導を行うと回答した団体が最も多くなっている。また、日常接触指導の機会について尋ねた問7−2の回答から、日常接触指導は基本的にあらゆる場面をとらえて行われているものとみられる。なお、職場研修の成功例について尋ねた問7−3の回答では、一括りの未知の仕事を任せて効果を挙げている例が多いことが示されている。

 

?A 職場研修実施計画

 

職場研修実施計画の有無について尋ねた問4−1の回答では、職場研修実施計画を策定していると回答した団体は約3割となっており、計画的な職場研修の実施への取り組みはあまり進んでいないものとみられる。
また、職場研修実施計画を策定している団体に対して所管部署について尋ねた問4−2の回答では、人事担当課が関与する場合も含めて計画の策定を各所属に任せているところが多く、人事担当課が直接所管しているところは少ない。各所属の計画策定に対する人事担当課の関与の度合いについて尋ねた問4−3の回答からは、主な関与の仕方が策定について指導・助言すること及び策定要領を通知することであるものとみられる。

 

 

 

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